親子関係のお悩み解消

スクールカウンセラーが教える!親子関係を改善するガイザイカとは?

親子関係でこんなお悩みありませんか??

  • 宿題をやらなくて困っている
  • 不登校に困っている
  • 相手を傷つける言葉がでてしまう
  • 引きこもられて会話もできない
  • 素直になれなず仲直りできない

親子関係ってうまくいっているときはいいですが、一反こじれてしまうとなかなか良好な関係に戻れませんよね。そんなこじれた親子関係を好転できる方法があります。

今回はその方法であるガイザイカ(外在化)についてお伝えします。親子関係で悩んでいる方は参考にして、必要に応じて学校のスクールカウンセラーなどにも相談してみましょう。

親子関係を改善するには、ガイザイカ(外在化)が有効

親子の写真

努力・根性・性格のせいにしないことも大事

ガイザイカ(外在化)とは子どもの努力・根性・性格のせいにしないことです。心理療法30流派の1つブリーフセラピー派が主に用いる方法です。

たとえばガイザイカでは、宿題をやれない子どもの場合、子どもに宿題をやる気がないから宿題をしないのだとは考えません。子どものやる気を疑わず、この子は宿題をやる気は満々だ。と考えてその子の外に原因がないかを考えます。

よってナニカが頑張るのを邪魔するから、結果として宿題をやれない状態になってしまうのだと考えることも大切です。

子どものやる気を邪魔するナニカとは?

宿題をやりたい、学校にいきたい、ゲームを止めたいを邪魔する要因はいくつかあります。

  • いじめのトラウマ
  • 聴覚・嗅覚・触覚などの感覚過敏
  • 貧血や低血糖などの体質

などです。トラウマに対しては心理療法、感覚過敏に対しては身体アプローチ、体質については食事・栄養の工夫などが有効です。

問題なのは、子どものやる気ではなく、やる気を邪魔するナニカ!!

ガイザイカの神髄は、「ナニカを憎んで、子どもを憎まず」ということです。

変われないのは本人のせいではない

義務教育学校には「お前が変われないのは、変わる気がないからだ、本気で変わろうと思っていれば変わっているはずだ!!」という文化があることも。

言い換えると、すべて本人の努力・根性・性格のせいにするということです。

ナイザイカ(内在化)について

すべて本人の努力・根性・性格のせいにすることをナイザイカ:内在化と呼びます。

この文化は子どものためのものではありません。学校の秩序を守るためのものです。

ナイザイカは関係悪化につながることも・・

あなたは「あなたの子育てそれでダイジョブ・・・なの?それで全力・・・なの?やる気・・・あるの?」と尋ねられたらどうなりますか?

楽になりますか?平気ですか?

胸が苦しくなりませんか?

これは子育てを親の努力・根性・性格のせいにするナイザイカする質問です。親が子どもが宿題をやらないことを子どものやる気のせいにして説教するのと同じです。

ナイザイカ(内在化)より、ガイザイカ(外在化)を意識するべし

努力・根性・性格のせいにすることの何が悪いのか

努力・根性・性格のせいにすると、自責感が増します。先ほど、学校ではナイザイカが行われると述べました。ナイザイカばかりされると、私は変わろうとする気もおこせないダメなやつなんだという「どうせ私なんて感」に襲われます。それによって子どもが拗ねるというか、悪ぶってしまうのです。

そのような関係においては、子どもの課題・テーマ解決のための良好な親子関係を作ることが難しく、せっかく効果的で確実な解決方法があっても、それを実行することができずに時間ばかりが経過してしまうのです。未解決のまま1年2年、あっという間に経過してしまいます。

つまり、ナイザイカによって生じる「自責感・どうせ俺なんて感」が解決策を実行することを邪魔するのです。

どんな人もあきらめた回数よりがんばろうとした回数の方が多い

やる気のないように見える人、変わる気がないように見える人も、必ず、あきらめた回数より、がんばろうとした回数の方が多いでしょう。

しかし、周囲からナイザイカばかりされると、がんばろうとしていたことすら思い出せない状況になってしまいます。それとは逆にガイザイカすると、課題やテーマに向き合おうとしていた自分を思い出してくれます。そうすると、親子関係が良好になり、いろいろな解決策を実行することができるようになります。

 

カウンセリングで変われた小学生の具体例

小学生のカウンセリング事例

授業を選り好みするダメな女子
Aさん、中2女子

Aさんは小6ぐらいから参加できる授業と参加しない授業があるようになり、不登校傾向になっていました。

ご両親はAさんの甘えだと判断しました。

ご両親は車で彼女を学校まで送迎するのですが、駐車場で泣き叫ばれて、自宅まで引き返すこともあり、困り果てていらっしゃる様子でした。

学校側のAさんに対する印象もよくありませんでした。

Aさんは自分が目立つような係の仕事がある時だけ授業に参加しているように思う。自分が目立つ時しか授業に出ないなんて許しがたいとAさんの人格とやる気を疑っているようでした。

Aさんにカウンセラーが直接会ってみると

Aさんはけんか腰でした。

「どうせ私の努力の問題なので、カウンセリングを受ける必要はありません」

とのことでした。そこで

「あなたが授業に参加したいと思っていることは全く疑っていません。あなたの授業に出たいやる気を邪魔して授業に出させないようにしているナニカが絶対にあると思っています。何かあなたを困らせている、心や体の状態はありませんか?」

とAさんに尋ねてみると、彼女は日中から襲われる抗えない眠気にちょうど小6くらいから悩まされているようでした。さらにみんなは私と違って頑張って起きているからすごいというAさんでした。

どうやらAさんは、ほかのクラスメイトがAさんと同じように眠気に襲われているけれど、クラスメイトは努力・根性で眠らずに授業にでているからすごいと思っているようでした。本当はクラスメイトはそもそも抗えないような眠気に襲われていないから授業に出られるのですが。

そしてAさん独特の気遣いが、親と教師に誤解されていました。Aさんは抗えない眠気によって、先生の前で授業中に眠ってしまうことは、教師に失礼なので、それだったら休んだほうがいいと考えていたのです。でも、自分に係の仕事があるときは、がんばらないとクラスメイトに迷惑をかけてしまうので必死に授業に参加していたとのことでした。

このようにAさんの努力・根性・性格のせいにしないことで、Aさんが抗えない眠気に襲われていることが判明しました。抗えないほどの眠気の理由で考えられる理由として、貧血や低血糖などの身体要因が考えられましたので、Aさんと親さんにそれを伝えて、栄養専門の医療機関に受診していただいたところ、きれいに貧血と低血糖を示唆する血液検査結果が出ました。

それを受けて、治療を開始されて、Aさんは3か月後には眠気に襲われることが全くなくなり、すべての授業に楽に出席できるようになりました。

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